最近、自分のすきなものがわからない。
何年か前ははっきりしてたのに。

私は今の自分の仕事がどうしても好きになれない。
私は子供の頃すごく人見知りだった。
家族でレストランに行っても、係りの人に「水下さい」
の一言も言えなかった。友達と出かけても店には
決して自分からは入らないし、友達に注文も言わせていた。
そんな私が、その人見知りを改善できたのは
サービスという仕事に就いたおかげだ。
わたしはこの仕事が好きなはずなのに。

ある日、法事の会食の仕事が入った。
そこで客に「あまり飲まないので、梅酒みたいな食前酒を下さい」
と言われたので、「おいくつお持ちしましょうか?」と
聞いた。すると喪主(?}らしきその女性は、
「とりあえず○つ」と、自分の卓の女性を指して言った。
卓は全2卓で、私はとりあえずその一方の卓の女性の数だけ持っていった。
それから数分後、もう一方の卓の女性に持っていってないことを
指摘され、お叱りを受けた。
曰く、気が利かない、と。
ここで重要なのは、完璧に私のミスだということ。
最初の時点で、私がちゃんと確認しておけば良かったのだ。
そして、宴席終了後、上司となにか話している
喪主の姿を見た。嫌な予感的中。
案の定、上司からも言われた。
私は、その内容が、その筋が分からない。

「あの客は、常連でよく来る」
「あの人は旅館の女将だ」
「あの客の言うとおりだ。気を利かせろ」

それって違うんじゃない?
常連だろうが、女将だろうが知ったことか!!
言い換えればこうだ。
「あの人は常連でよく金を落とすんだから、しかも旅館の女将なんだから
丁寧なサービスをしろ。」

なら背中に「私は旅館の女将でしかもここの常連です!!」って書いた紙貼っとけよ。
常連というのは、どうしても特別待遇を望むものだ。
それが旅館なら、確かにその待遇が必要なのかも知れないが、ここはホテルである。
しょうがないのかもしれない。
日本人自体がホテルの使い方が下手だと言われているし、
おまけに封建的このうえない田舎だ。
けれど、私は思う。
旅館なら女将の気の利いた心遣いとやらで、
出席者全員に酒を持っていったかもしれないが
ホテルはそんなものをサービスとは呼ばない(と思う)
ホテルで行われる宴会というのは、全てプラン料金が設定されている。
料理のランク。ドリンクの種類。使用会場。人数。
あらゆる状況がある基本プランを元に決められる。
要するに、そのプランから出たものを注文されれば、
追加料金を頂くことになる。
イコール、私たちが気の利いた心遣いとやらを
振りかざして
出すことになれば、それは予定外に出ていく余分な出費だ。お客様のお金なのだから。
だから、慎重になる。そのために幹事との打ち合わせがある。
賢い幹事さんは、事前にプラン以外のドリンクの
種類をあらかじめ厳しく出さないように言って、もし客からあっても断るようにしてある。
だから私のミスなのだ。確認不足だった。

けどこのお叱りようは…。
納得できない、どうしても。
なぜ注意するなら、「お前の確認不足だ」と言わないのか。
しかもその常連ふぜいを喜んでいるふしさえある。
お客様は等しく平等です。
ホテルで特別と言われるなら、相当なものだし、実際そんな人は一般人にはまずいない。
はっきり言って、3ヶ月に一度では無理。
カンズメになる小説家か、一般のお客様に少なからず迷惑をかけるであろう著名人、公的立場にある人たちくらいである。
著名人というのは、その人たちの為に特別待遇をしているわけではない。
ここは皆さん勘違いなさっている。
周囲の人たちに迷惑だからなのだ。
もし著名人が現れたために、人が集まってきたら?その人たちが暴走してけが人がもし出たら?
そういうことなのだ。
決して、本人のためだけにしていることではない。
それを優越感に感じるかどうかは、個人の人間性ひとつに掛かっている。

だからホテルと旅館は違うわけなのだ。
旅館は浴衣にスリッパにでいくら歩き回ってもいいが、ホテルでは駄目。それはホテルがひとつの公共機関だから。それゆえにある種の礼儀が必要とされる。
その辺を考えずに、「なんで浴衣で外出ちゃ駄目なんだ!?」とわめいている人たちには、冷たい視線が浴びせられるわけだ。
その辺をよく考えてほしい。

あんたらは、ホスピタリティの意味を取り違えてるよ。

ひとつ疑問。
あんたさぁ、旅館の女将なら法事くらいてめーんところでやれよ。
まぁわたしは葬式や法事で酒飲んで酔っ払うこと自体理解不可能だけど。


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